卓上に並ぶリング形、インソール形、長方形の格子構造サンプル

トライアスロン用品の3Dプリント:本当に投資する価値はあるか

RSTRI Lab|原文の論点紹介と独自の技術考察

異なる形状の格子構造サンプル。写真:Getty Images/出典:Triathlete原文。

格子状パッドからカスタムコックピットまで、形状確認と構造検証を区別し、購入前に課題、検証方法、使用条件を整理する。

本稿はT.J. Tollakson氏による2026年3月4日付のTriathlete記事をきっかけに、RSTRI独自の技術的視点を整理したものである。原文の翻訳ではなく、参照先は末尾に示す。

技術名よりも解決する課題

積層造形は複雑な形状、少量生産、迅速な試作、選手ごとの寸法調整を容易にする。長時間同じ姿勢を保つ競技では、肘の支持、手の位置、サドルの圧力分布が重要だ。

サドル: 弾性格子で部位別の支持特性を調整できるが、印刷されるのはパッド部分だけの場合も多い。

ヘルメット: 格子構造は通気とフィットに新しい可能性をもたらす一方、衝撃保護、冷却、空力性能は個別に検証すべきだ。

白い内部格子構造が見えるオレンジ色KAVヘルメットの断面
内部構造を示すKAVヘルメットの断面図。画像は性能検証を示すものではありません。画像提供:KAV Sports/出典:Triathlete原文。

コックピット: 試作品で肘当て幅やエクステンション角度を確認し、最終構造部品を製作する方法が有効だ。

RSTRIの技術的見解

形状確認用の試作品、非重要アクセサリー、荷重を受ける部品は区別する必要がある。FDMの積層方向、層間接合、温度、クリープ、さらに締結部や疲労破壊の検討が重要だ。

カスタム形状だけで空気抵抗が減るわけではない。ワット削減を主張するなら姿勢、速度、ヨー角、比較条件、誤差を示すべきだ。快適性向上と部品自体の抗力低減は別の結果である。

結論: 投資すべきは「3Dプリント」という表示ではなく、明確な問題を解決し、適切に検証された設計である。

注文前に確認したい四つのこと

  • 解決すべき課題は何か。肘の支持、手首の角度、既存部品との干渉など、具体的な目的を定める。
  • 寸法はどう確認するか。試作品で接触位置、調整範囲、隙間を確認できるか。形状が合うことと構造の検証は別である。
  • 最終部品はどう検証するか。材料、製法、後処理、締付トルク、想定荷重の根拠を確認する。フィット確認だけでは構造安全性を評価できない。
  • 使用後はどう管理するか。取付、点検、交換、保守の条件を確認する。姿勢が変化する場合は再調整の費用も考慮する。

RSTRIでは、選手と自転車全体の要件を出発点として製法を選ぶべきだと考える。本稿は評価の考え方を示すもので、特定部品の試験合格や一定のワット削減を保証するものではない。

参照元

出典:T.J. Tollakson、Triathlete、2026年3月4日。RSTRI Lab独自の考察。原文写真の権利は各権利者に帰属する。

https://www.triathlete.com/gear/3d-printed-tri-gear-is-everywhere-heres-how-to-know-when-its-worth-the-splurge/ ↗

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